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タンジブルだった話

数年前から、情報技術の世界で注目されている「タンジブル」という考え方があります。MITの石井裕教授が提唱する考え方で、形のないデジタル情報に対し、(既存のキーボードやマウス+ディスプレイといった抽象化・一般化されたインターフェースでアクセスするのではなく、)あたかもそこにモノが存在しているかのようなインターフェースにより、直接的にアクセスするという考え方です。「タンジブル」の考え方に基づいて作られたインタフェースは、情報に対してアクセスする実感、本当にモノがそこにあるという感覚を人間に与えます。

 この「タンジブル」の考え方に基づいて作られたモノって、まだほとんど実用化されていなくて、メディアアートの分野などでちょこちょことモノが出てきている感じです。が、よくよく考えてみると既に私の身近にあって、Traktor Scratchとかのタイムコード型のDJソフトウェアは、かなりタンジブル(※)でした。DJの人たちの必要性に基づいて作られたモノが、こういった未来志向的な考え方を実現したものになっていて、感動しました。(※楽曲のサーチ部分は非タンジブルですね。ここをタンジブルにするのは難しいだろうなあ。)

 ところで、DJの中には、DJシステムのデジタル化の流れに馴染めないということを主張する方たちがいますが、ひょっとしたら、そこにモノがあるという感覚が薄らぐことに抵抗があるのかもしれませんね。

◆関連文献
・39歳でMIT教授!タンジブル・ビッツを生んだ石井裕/Tech総研
 http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000789
・Bjorkもお気に入り、透明ブロックを操作する電子楽器『reactable』(1) | WIRED VISION
 http://wiredvision.jp/news/200708/2007082121.html
・プロジェクト事例 : タンジブル防災シミュレータ | NTTコムウェア
 http://www.nttcom.co.jp/case/project/007_tangible/
・Tangible bits (ACM Portal)
 http://portal.acm.org/citation.cfm?id=258715
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